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2006年3月27日 (月曜日)

ソフト産業

秋葉原にある、 ヨ○○シカメラのソフト売り場に行って驚いた。売り場面積が他店舗と比べて小さいのだ。売り場が一目で見渡せて、棚も結構スカスカなんである。120坪程度であろうか。以前ならワンフロア全体を占めていたものが、いまはフロアの25%にも満たない。このお店は去年の九月に満を持して秋葉原に進出した事で有名だが、そのフラッグシップ店として全方位型店舗となっており、無いものはないと言うくらいである。そのお店でソフト販売の広さを絞っているという事は、どういうことか?言うまでも無く、ソフト販売がピークを越したという事であろう。これは、いままでの「とにかく何でも新製品」状態からちゃんとした販売戦略に基づいた棚割と占有面積の配分に店舗展開軸が移ってきた証左である。

毎年一千万台を突破するパソコン販売需要は旧型からの更新が多くを占め、使っているソフトはそのままで良いとするユーザーの選択があり、新規ソフトの導入は新規マシン追加のみに比例する。ユーザーが利用するソフトもほぼ出揃い、ソフト会社の出す機能は大同小異で今使っているものを変えてまで使おうというようなモティベーションは無い。やはり、ソフト業界も産業の成長曲線に則った栄枯盛衰を経験するようである。今後は急成長から安定成長もしくは昨対維持という戦略の中で変化を見つけられなければ淘汰されるところが出てくるのは必死であり、大手であればあるほどその危険性が高いのはどの産業でも同じであろう。

ソフト業界では「デファクトスタンダード」または「デファクト」という言葉がキーである。先に出そうが遅れて出そうが、使っている人が多いほうが勝ちなのである。みんなが使っているものをさして「デファクト」という。過去何回もそのような逆転劇があり、今に至っている。特にビジネスにおいては同じソフトを使う事で作業効率が飛躍的に上がり、情報を共有するメリットも高い。そしていざ、デファクトになれば強烈な宣伝なくして飛ぶように同じソフトが売れていくのが事実である。そんな時代が過ぎ去ろうとしているという事だ。今後、又新たな、そして画期的な情報ツールが世に出てデファクトとなるまで、あと何年あるかによってこの業界も根底から覆る時代になるのである。

25年前、まだパソコンという概念が定着していない頃、私は当時通っていた都立高校の生徒会予算でパソコンを購入してもらった。NEC PC 6001という奴である。ちょうどその頃、米国IBMがビルゲイツとソフトウエアの開発の契約をしたというニュースが入った。MS-DOSすなわち現在のデファクトスタンダードとなっているOSである、ウインドウズの元の元である。日本でも、アスキーの西さんやソフトバンクの孫さんらが相次いで起業し、事業の端緒を作り出した頃である。それから25年、いまや、ソフトバンクにおけるソフトの売上はIRの数字にもあがってこないほど極小となっている。今後、この分野はますますの縮小となるのであろう。それを見越しての販売面積の縮小は理に適っているのである。

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